松下幸之助の言葉で、自然の理法にしたがって生きなさいっという意味。
果たして、我々は自然の理法にしたがって生きてるんでしょうか。
先日、長野県出身の電気屋のおじさんと話をしている時
「何月になったら雪が降り始めるから、それまでの間に外での仕事は終わらせなきゃいけない。雪で仕事ができなくなから。それに、雪解けまでの何月から何月までも出来ないので、その間は他の仕事をする」
ほーー
なるほど
「仕事の締め切り=納期」
日々の生活自体が、自然の制約を受ける、っというか、自然にそって生きている。
多分、人間らしく生きるって、そういうことなんだとわたくしは思います。
わたくしが働く製造業の業界
品質・価格・納期
いわゆるQCD
クライアントさんからの一番多い要求は「納期面」です。
短納期の要求が圧倒的に多いです。
ただ、いつも違和感があるのが、「そんなに早く必要なの?」です。
昔に比べたら、機械化され圧倒的に生産効率は良くなりました。
アナログの製造業なので、効率化には限界があります。
なのに「もっと、早く。もっと、早く」
??
作家の山口周さんは、著書の中で「エコノミーにヒューマニティーを取り戻そう」と、ポスト資本主義を提唱してくれてます。
我々の中にインストールされている、OSとしての資本主義。
20〜30万年前に他のサピエンスを滅ぼして、今に至るホモ・サピエンス。
およそ250年前に起こった産業革命。
30年前から今もなお成長し続けるIT革命。
しかし、ホモ・サピエンスは、産業革命前までは「自然の理法」にそって生活してきたそうです。
季節と日の出、日没にそって働き生活していたものが、産業革命で時計が量産され、時間という概念が社会システムにインストールされたそうです。
急速に変化している社会構造。
マクロな視点とミクロの視点。行ったり来たりできる胆力。
歴史、リベラルアーツを学ぶことが「心豊かに生きる」上で大切な時代だと、わたくしは感じました。